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書家で書道教室を主宰する大辻幽香さんの
【大辻書道教室作品展】と【大辻幽香書道個展 空~うつほ~】が
10月19日・20日、加古川市立松風ギャラリー(加古川市野口町)で開催された。
大辻書道教室15周年の記念事業として企画され、展示室Ⅰでは、こどもから大人までの生徒たちの作品展示、
展示室Ⅱでは、掛け軸や額装など様々な自身の作品を並べた。力強い書、繊細な書、優しい書、
字は体を表す…心身が穏やかで書は人を映す鏡のように文字に個性を持たせて。一期一会の書に触れ
老いも若きも心筆一如。書き手の心は、筆に伝わり、文字を描く。
(2024.10.20)

yuuka_shodoインスタグラムより

yuuka_shodoインスタグラムより

花鳥風月

展示室Ⅱ【大辻幽香書道個展 空~うつほ~】
ソープカービング作家、吉鈴(よしりん)さんのアトリエに訪問。ちょうどワークショップが開かれていて、和気あいあいとした雰囲気の中、作品を完成させていた。
この日はクリスマスも近いということで、アクリルプレートに特殊な樹脂でツリーを描き、お好みの色をつけて楽しんでいた。
(2023.11.26)

子供たちが前列に陣取り、大きな声を上げていた

参加者と一緒に吉鈴(よしりん)さん(中央)
自然の中で鳥や虫の声、季節の風を感じながら、移ろい行く空を見上げて
感じたものを描き続ける。木澤平通『水彩画展』が松風ギャラリー(加古川市野口町)で
19日から開催されている。水彩画のみずみずしいタッチで地域の原風景を毎日描き続けている。
あたりまえの事を貫く徹底した“現場主義”。水の絵具が織りなす衣のように、空気も光も感じたものを纏っていく。
白髭にオーバーオールの井出達は、“オッサン”のトレードマーク。時間を模写する木澤さんの絵に少年の頃の夢を見た。
(2019.11.20)
↑遠方からの来場者もちらほら。即興ではじまった水彩画の手ほどきに見入る来場者たち。
現代アートと古刹の融合、『アート・プログラムin鶴林寺~施美時間』が
刀田山鶴林寺(加古川町北在家)で13日まで開催している。期間中は、ライブペインティング、講演、弾き語りライブなどが企画され、訪れた人たちは目と耳も楽しい創造空間だ。
今回で4回目となる主催者ガレリアプント(加古川町粟津)の藪多聞さんは、「私たち人間の中には
創造する力があって、それは人それぞれ。自分なりの創造をこの空間で楽しんでほしい。」
人工知能(AI)が描いたイラスト、難病の筋ジストロフィー患者が見つめて描いた作品。心を表現した作品など、平面から立体造形物まで
作家の個性が際立っている。人はアートに魅了され、心動かされ、作品と対峙する。施美時間とは、作品の息吹を感じ取る、“作家と自分の心の空間を旅する”
対峙の時間なのかもしれない。
(2019.9.28)
↑仁王門の前で出会った来場者と巨大インコ(左)魔可多宮ナツさんと東條新くんのライブペインティングを見る来場者
↑個性豊かな作品たち
王鵞書道会
うららかな春の午後、東播有数の桜スポット日岡山公園(加古川町大野)は、今が満開の見頃を
迎え、大勢の人が詰めかけた。そんな花見客をよそにOAAはりまハイツの一室では、作品展にむけて
王鵞(おうが)書道会による、書道教室が開かれていた。
「一人ひとりが自分を磨き、志操高潔を心に、書への精進に邁進する。
そんな理念の元、会員の絆を深めてます。」と坂口流石師範は話す。
桜咲く桃色の春に、自分の中にある”己書(おのれしょ)”は何色ですか?
はね・とめ描く墨は深く濃く。(2019.4.7)
自然の息吹をガラスのキャンパスに-秀作並ぶ師弟の作品
加古川市のサンドブラスト作家藤本悦子さんが主宰するGlass Gardenアトリエ教室の
『サンドブラストガラス工芸展』が 8日、加古川市民ギャラリー(JR加古川駅構内)で
始まった。この日に合わせた藤本さんの新作や生徒さんの作品が並ぶ。11日まで。
サンドブラストとは、圧縮空気でガラスの表面に砂を吹き付けることによって彫刻する技法。
クリスタルグラスをはじめ、数層の色ガラスを重ねた外被せガラス。とても趣があり
芸術性と機能性を兼ねた作品といえる。
生徒の一人、藤村むつみさんは「作品ひとつ一つに思い入れがあり、技術を習得するごとに
創造が拡がることが楽しい」と顔をほころばせた。食卓が楽しくなるようなお皿やコップ、インテリアに映える
花瓶やプレートなど猛暑の夏に、愛でる涼を求めてあなたもクリスタルの世界に浸ってはいかがですか。
(2018.8.8)
↑生徒さんと一緒に(右から2人目藤本悦子さん) 右の写真:生徒の藤村むつみさんの作品
「ハートでアート そしてロマン」をテーマに27日・28日と開催された
『日岡山パブリックアート展』を訪ねた。秋の日岡山公園(加古川市大野)で「みて! さわって! ふれあって!」自然とアートの融合を感じるイベントだ。
木に布を取り付けた「風のトンネル」やハート形に飾った花壇、野菜・植物・雑貨などの販売、飲食コーナーと
公園内を彩る。キラカコが注目したのは、多可町を中心に活動するチェーンソーアーチストの牧治樹さん。原木をチェーンソー
を駆使して彫刻するアートだ。作品だけでなく、制作過程をエンターテイメントとして楽しめて、たいへん危険な作業でもあるため
「世界で一番危険なアート」とも呼ばれている。作品には、自然界の生き物が並ぶ。樹木の年輪と鳥の羽、自然の素材を使った造形美ならではの
風合いが感じられる。色づく秋の黄葉の候、日岡の杜に子供らの声がこだまする。
(2018.10.28)
↑ハートの花壇(左)チェーンソーアーチストの牧治樹さん(中)風のトンネル(右上)
「裸の大将」として親しまれた画家山下清(1922~71年)の代表作を集めた
「放浪の天才画家・山下清展」が加古川総合文化センター(加古川市平岡町)で28日から開催している。
少年期に描いた昆虫や施設内の生活風景。貼り絵を学んで夢中で描いた清の心理がうかがえる。18歳から
15年間全国各地を放浪した青年期では、旅した風景や時代を彩る軍艦や兵隊さんなど戦時中の物資が不足しているころには
色紙の代わりに切手を使って描いた作品も並ぶ。旅に出たリュックサックや浴衣など遺品も展示され
清の放浪生活が伝わってくる。
↑[山下清「長岡の花火」貼絵、1950年](上)ロビーに設置されたビジョンコーナー(右)
今回のフォトレポ-アートは、ニューヨークのワールドトレードセンターやロンドンの大英博物館にも作品が収蔵されるなど
世界的な評価を得る現代アーティスト小松美羽さんの姫路発となるライブペインティングの模様をお届けします。
↑描く前の儀式にも似た瞑想(上)この日、約300人が埋まった会場(下右)
「ひかりのかけら」渋谷 清作品展がGaleria Punto[ガレリアプント](加古川町粟津)で
今月の29日まで行われている。目を閉じてひかりを感じた角膜の”内なる外”をイメージしたものや、
向こう側のひかりを独創的な幾何学模様で描いたものなど、自分の中にある輝きや光をキャンバスを通して投影している。
道半ばにして急逝された阪田文子さん世話人たちの呼びかけによる、『阪田文子遺作展』が12月5日~12日、ヤマトヤシキ加古川店(加古川市加古川町篠原町)3階「加古川市民ギャラリー」で
開かれている。精魂こめて描かれた貴重な絵画や書など40点が展示され、生前に親交のあった人たちが、在りし日の故人を偲び思い出を語り合う場となった。ギャラリー入口奥(画面右)の『風』は
2012年、日本書道教育学会不二現代書展で入選し、遺作の書である。墨の濃淡で故人が一気に描きあげた書は、強くもあり、儚く過ぎゆく風のように見えた。(2015.12.05)

↑JAビル(加古川市加古川町寺家町)1階にて、加古川市内小学校生徒たちによる絵画展示